落魄の月

よしなしごと

再起動

しようかとおもったり。たんじょうびが明後日なので、ちょうどいいかなとかおもいました。なにもちょうど良くないけど、思い立ったら吉日というし、おもったときにやればいいだろうと。読書記録+よろづごとになるかとおもいますし、忘れたりするだろうし、途中で死ぬかもね。ワニほど将来は約束されてませんから。

 

 最近『八本脚の蝶』を買いました。先月の新刊かな。存在自体はずっと知っていたので、ちゃんと手に取るのはちょうど良かろうと。中身は日記ですのでぱらぱらと冒頭を読み、その道楽ぶりというかお金持ちっぷりがまぶしい。別にバーキンはいらないけど

、その化粧の買い方はうらやましいぞ。河出文庫なんだけれど、最近は手に入らなかった好きな本の再版が続いているので、気の合う編集者でもいるのだろうかともおもったり。『シメール』なんかは図書館で読んだ以来だし、『オイディプスの刃』は神保町のワゴンにむき身でならんでいたのを持っていたけれど、綺麗な本になっているのはとても嬉しい。『罪深き緑の夏』はどこかに持っているけれど案の定どこにあるかはわからない。

 

 世の中は騒がしく、憂鬱なことが多いので、考え込むことが多く、頭の中でずっと文字が垂れ流しになっている。ついったで呟くようなことも考えるが、140字だし長文になれば気の利くことでなければならないような気がする。しかしついったで気取ってもしょうもないし、そうしたらだらだら書き付けるもののほうがよかろう。チラシの裏とか。そういえばチラシの裏と言えば、大学時代はここに書き付けていた。

 当時から不眠症やらなにやらを患っていたので、死にたいだの書いていたが、不眠症は薬でなんとかなっているものの、状態としては宙ぶらりんなままのような気がする。生きているだけで社会的な生活に参画しているものだとはおもうのだが、とはいえ経済的な力もなく、「社会人とは」というきもちはいまだにある。月の医療費はだせているが、洋服を買ったり東京に行ったりするぐらいの金は稼ぎたいものである。精を出した結果の今なので、やっぱり「社会生活」なるものに向いてないのだなとおもうのだが、今のところ出勤してどうの、というのが金を稼ぐ一般的な手段である以上、無理をしなければならないのかなとおもう。自分のペースでタスクをこなす方がおおよそ何倍も得意であるが、そういう仕事を探すのも気力がない。そういことをつきつめていくと一足飛びに死にたいとなり、なかなかうまくいかない。青空文庫をあさっているとおおよそ似たようなことは人間考えるらしいが。どんな世の中でもままならないことが多いのだろう。

 

 最近と言えば仕事はおそるおそるの控えめ勤務。しかし出たら出たで疲れ果て、休みの日など一日ぼんやりしていることもおおい。寝る前に本も読むし新刊も買うけれど、新刊を読むのは気力としてやっぱり疲れる。BLを読むのはさらに気力がいる。とすると結局好きな本を再読することが多くなる。新刊は手当たり次第買い込んでいるというのにちっとも積ん読の山は平らにならず、再読してはまた再読したい本がおもいだされて本棚をあさりだすことになる。枕元には「読もうとおもった本」の山ができている。読もうとおもって持ってきたものの、読まずにそのまま放置され、半年前からそのままの本もある。置いてる意味、あるんだろうか。

 完結の巻を読んだけれど、前の内容をすっかり忘れていたので『黎明の書』を再読中。全六巻、二段組みの新書で結構な長さ。五巻目まできたのだが、この間読んだ六巻目の中身も忘れているのですっかり初読の気分である。『黎明の書』を読む前は同じ作者の吸血鬼もの『闇の堕天使』を読んでいた。真白き美少年吸血鬼と彼に使える忠実な執事の話である。この執事、実は少年を吸血鬼にした男性を殺した敵対者だったようなのだが、今では少年のもとにいる。この構図どこかでみたなと考えてみたら、あれだよあれ、『吸血姫 美夕』。僕の大好きな吸血鬼もの。元は人間の吸血姫 美夕と、彼女に使える妖魔。彼の正体は美夕と敵対する西洋の妖魔。吸血鬼ネタのおもしろさはやはり、人間と吸血鬼という関わりつながり、耽美さと脆さこれにつきる。『夜叉姫伝』も吸血鬼ネタだったっけ。あれはどちらかというと残酷かつ美しい吸血鬼という部分を全面にもってきた話だった。魔界都市には美しい神がふたりもいるので、それに対する美として残虐性をもってきたのかもしれない。『黎明の書』は吸血鬼と侍者の少年ふたりがメインで、ひとと吸血鬼なる『貴種』の関わりが重要な話である。ふたりの成長の話でもあるので、一巻目と五巻目では心の強さも違ってくるのがよいところ。

 いまのところこれを読み終わったら、魔界都市の闇鬼刃を読むつもり、だったけどその前に『幻花倫敦』の2巻目かな。小説雑誌も山となっているからこれもどうにかしないと。「本誌初登場 沙野冬結子」という文字があるので最新号から読むべきか。あるいは2年前の号から読むべきか。

 あとはソシャゲのアークナイツをぼちぼちやって、FEHやって、FF14もログインしなきゃな。to doとおもうとちょっと重荷。なにごとも「やろう」じゃなくて「やらなきゃ」になると、やる気がなくなる。万事において。