落魄の月

よしなしごと

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『囮 探偵助手は忙しい』高岡ミズミ

ものすっっっごくひさしぶりに高岡ミズミ。 主人公はイラストレーターを生業にしているが鳴かず飛ばず。独立したいものの叔母の家に居候し、両親には心配をかける日々。そんな主人公に叔母が紹介してきたのが、とある探偵社での助手の仕事。呉服屋の次男坊と…

『それは運命の恋だから』月村奎

小説Dear+購読してるので、そういえば雑誌掲載で読んだなと思い返しつつ。 ゲイであることを隠し普段はクールな独身主義を演じる主人公は、その実ロマンス小説の愛読者でありいつかは運命的な恋をしてみたいとおもっている。しかし現実にそんなロマンスは望…

『恋煩い』砂原糖子

再開発事業の会社の社長である主人公は、事業の進行を妨げる一軒のぼろ家にいらつきを感じていた。「空き部屋全部借り上げて柄の悪い連中を送り込んで他の住人をおいだせ」というぎりぎりの戦法をくりだそうとするも、借りられた部屋は一部屋だけ。酔っ払っ…

『魔界都市〈新宿〉夜叉姫伝』全8巻 菊地秀行

〈新宿〉にやってきた吸血鬼のお姫様ご一行様と魔界都市総力戦。せつらの糸でも切れない(まぁ「私」なら切れる)お姫様はせつらにご執心で、「絶望のうちに跪かせてやる!」と大変な殺戮模様でした。めふぃーは吸血鬼の仲間入りして、戸山の跡継ぎ・夜香も…

『びんぼう草の君』小鳥屋りと子 

高校時代に好きだった相手と気まずいわかれをし、大人になって思わぬ場所で再会するという、BL鉄板の出だし。かつていい家の息子だった主人公は父の死によって借金を背負いそれを返済する日々で、一方貧しい家庭に育っていた相手は遺産が転がり込み研究員と…

『魔王伝 魔界都市〈新宿〉シリーズ』菊地秀行

ちまちまと魔界都市シリーズを。この作品では秋せつらの出生が明らかになっていて、せつらの存在をちょっとだけ垣間見える。 せつらと同じ技をつかい、作品が進むについれてパワーアップしていく敵に対してせつらはどう対抗するかというのが見所なんだけど、…

『怪奇編集部『トワイライト』』瀬川貴次 

新しいレーベル・オレンジ文庫でさえオカルトものを書く瀬川貴次の業とはと考えてしまうけれど、やっぱり長年やってきてうまいとおもわされるものだった。 主人公は神社の息子。怪異現象によく逢うことは、同じ大学に進学した幼なじみもしるところ。彼が大学…

『真夜中のオカルト公務員』鈴木麻純

ノベライズ版らしいことを知らずに買ってしまったのだけれど、人気シリーズらしくアニメ化もするらしい。 主人公は新宿区の公務員として超常現象やら魑魅魍魎やらの対策をする課に就職することになる。すべてのオカルト的存在を「アナザー」とし、真夜中の騒…