落魄の月

よしなしごと

「アンティーク鑑定士天羽奏の祓魔録」牧山とも

 謎の新興ライト文芸レーベル、二見サラ文庫の第二弾配本分。著者はBL作家でもある牧山とも。表紙は『バリエ・シリーズ』などの木々。あやかし×おみせ×ごはん×悩み相談。

 

 主人公の片方はレストランの経営者で、幼なじみのアンティークショップの店主はそのレストランの常連。ついでにいうともとバチカンエクソシスト。悩めるひとを放っておけない主人公は、アンティークショップにもちこまれたいわくありげな物品について相談を受けたり、幼なじみ経由で話をうけたりする、というスタイル。

 

 全三話でそれぞれの話は完全に独立している。なんというか、この手の話としてはそこそこよくあるできの話というか……。主人公二人が過度にべったりすることもなく、雰囲気楽しんでね!って感じかな。