落魄の月

よしなしごと

2018-10-30から1日間の記事一覧

「神様は毛玉 オタクな霊能者様に無理矢理こようされました」栢野すばる

正直にいって、このTLによくみられる長ったらしい副題をつけるタイトルからいってぜんっぜん期待してなかったんですが、中身おもしろかった……。タイトルどうにかしてくださいよ、これ。あと帯、完全に重要なネタバレしている。 そう帯にあるように主人公は死…

「アンティーク鑑定士天羽奏の祓魔録」牧山とも

謎の新興ライト文芸レーベル、二見サラ文庫の第二弾配本分。著者はBL作家でもある牧山とも。表紙は『バリエ・シリーズ』などの木々。あやかし×おみせ×ごはん×悩み相談。 主人公の片方はレストランの経営者で、幼なじみのアンティークショップの店主はそのレ…

「〈魔震〉戦線」菊地秀行

〈魔界都市〉を生み出した〈魔震〉とはなんなのか、根源を問い直す一作。最大の見所は、めふぃが握手をした男がいるってところですね! これはちょいちょい出てくる話なのだが、〈魔界都市〉新宿とはなんなのかって話。亀裂によって他とは隔離され、その中で…

「〈魔界都市〉ブルース 媚獄王」菊地秀行

西新宿のせんべい屋のいとこ、歌舞伎町の花屋・秋ふゆはる初登場編。 秋ふゆはるは、〈魔界医師〉の『夜怪公子』の方で一度登場しているのを読んでいたのだが、この巻ではまだ顔見せはなし。ただただ手が美しいのです!という菊地先生の熱意をみせられる一作…